▼目次

  1. 挨拶
  2. デッキ選択
  3. ボロスフェザーについて
  4. サイドボーディング
  5. 実際の大会録
  6. プレイングtips
  7. 最後に

1.挨拶

皆さん、初めまして。未熟者と申します。この度は以前からお世話になっているマスターズスクウェアさんで記事を書く機会に恵まれましたので、筆をとらせていただきました。
私はプロツアー「テーロス」終了後からマジックザギャザリングを始め、それから細々と今までマジックザギャザリングを続けてきましたが、特に実績はありません。しかし、先日晴れる屋TCさんで行われた「基本セット2020」環境初陣戦(以下初陣戦)で幸運にも優勝することが出来ましたので、その際に使用したボロスフェザーのデッキガイドをつらつらと書いていこうと思います。

 

2.デッキ選択

皆さんも触られていることと思いますが、MTG Arena(以下アリーナ)では実際の「基本セット2020」のリリースよりも1週間程度早く、新弾のカードを使ったスタンダードを遊ぶことが出来ます。これはMagic Online(以下MO)でも同様で、それぞれのプレイヤー人口を考えると初陣戦までにはとりあえずのメタゲームは定まるというのは当たり前のことなのかもしれません。この1週間でこれらのデジタル環境で新しく出て来たデッキとして注目すべきものはティムールエレメンタル、オルゾフバンパイア、ボロスフェザー、《風景の変容》デッキがあります。
前環境ではエスパーカラーのプレインズウォーカー(以下PW)デッキ、緑主体の《世界を揺るがす者、ニッサ》デッキ、グルールカラーのビートダウンデッキが流行していましたのでこれらをアップデートしたデッキも初陣戦には多くいると考えましたが、これらのデッキの内のいくつかは台頭してきたティムールエレメンタルの圧倒的なアドバンテージ力に対処が困難であり、ボロスフェザーが不利となるデッキの1つであるエスパーカラーのPWデッキは盤面にクリーチャーが並び易く、盤面の復帰が容易であるティムールエレメンタルに対して困難を強いられるということが分かったため、減少が予想されましたので、それ以外の台頭してきたデッキに5分以上に戦えるボロスフェザーを今回の初陣戦では使用しようと考えました。自分はテーロスブロック期にスタンダードをやっていたのもあり、英雄的デッキを彷彿とさせるこのデッキをぜひまた使いたかったというのもあります(本音)
以上ざっくりとはしてますがボロスフェザーの選択理由です。

 

3.ボロスフェザーについて

ボロスフェザーはこちらの盤面に少量のクリーチャーを展開し、それらを呪文でバックアップしつつ相手のライフを0にすることを目指すビートダウンデッキです。マジック史上では感染デッキや英雄的デッキなどが類似のデッキとして挙げられます。基本的にはカードパワーが低いデッキですが、《贖いし者、フェザー》が絡んだ際のアドバンテージの取り方は眼を見張るものがあり、デッキ全体としては非常に強力なデッキです。相手が単体除去に依存している場合はテンポの面で盤面を制し易いですが、全体除去や除去とハンデスを絡めてくるデッキに弱いのが特徴です。

今回初陣戦で自分が使用したリストは以下の通りです。

クリーチャー:19
4《戦慄衆の秘儀術師》
4《第10管区の軍団兵》
4《トカートリの儀仗兵》
4《贖いし者、フェザー》
2《軍勢の戦親分》
1《正義の模範、オレリア》

●呪文:19
4《果敢な一撃》
4《神々の思し召し》
4《無謀な怒り》
1《防護の光》
4《ショック》
2《黒き剣のギデオン》

●土地:22
4《断崖の避難所》
3《山》
7《平地》
4《聖なる鋳造所》
4《凱旋の神殿》

●サイドボード:15
3《アダントの先兵》
2《軍勢の戦親分》
2《黎明をもたらす者ライラ》
2《啓蒙》
2《溶岩コイル》
2《牢獄領域》
2《暴君への敵対者、アジャニ》

それぞれのカード選択について説明します。
4《戦慄衆の秘儀術師》
4《第10管区の軍団兵》
4《贖いし者、フェザー》
以上はボロスフェザーの核であり、エンジンとなるクリーチャーであり、説明不要かと思います。ここが起点となるのでもちろんキープ基準にもなります。
4《果敢な一撃》
キャントリップ兼コンバットトリック兼アドバンテージ源です。これによりドローを進めてゲームを自分で作っていくカードであり、これも4枚。
4《神々の思し召し》
基本セット2020からのニューカマー(再録)です。これは過去の英雄的デッキを英雄的デッキたらしめたカードであり、基本的に少ないクリーチャーで点で攻めるこのデッキにおいては必要不可欠なカードです。除去から守るのはもちろん、コンバットトリックとして使用したり、アンブロッカブルにして打点を通したりとかなり器用なカードで占術1もマナフラッド・マナスクリューが許容されないこのデッキに本当に染み入る効果でいつでも1枚持っておきたいカードです。当然4枚。
4《無謀な怒り》
《贖いし者、フェザー》《第10管区の軍団兵》を誘発させることが出来る貴重な除去。点で攻めるデッキはタフネス4を超えるのが本来かなり厳しいのですが、それを解消してくれる素晴らしいダメージ値です。緑デッキが多い今環境ではこれも4枚欲しい。
4《ショック》
軽いことは美徳であり、コンバットトリックとしてもブロッカーの露払いとしても、また-効果を使ったPWの除去としても機能し、最悪相手本体に投げられる腐らないカードであり、これも4枚欲しい。下環境では《戦慄衆の秘儀術師》《稲妻》を打つ動きが強いのですが、このデッキでもまさしくそのような動きが出来ます。
4《聖なる鋳造所》
4《断崖の避難所》
4《凱旋の神殿》
7《平地》
3《山》
以上は土地基盤となります。メインから4マナのカードがあり、サイドに《黎明をもたらす者ライラ》《暴君への敵対者、アジャニ》等重いカードをとっているため土地はやや多目の22枚にしています。サイド後タップイン土地4枚はビートダウンでは多過ぎるという意見もあるかと思いますが、このデッキは1ターン目、3ターン目以降はタップインを許容できることが多く、マナスクリューもマナフラッドも許容できないデッキであり、かつ色拘束も想像以上に厳しいデッキなのでスクライランドは4枚とることをオススメします。これにより白19、赤15であり、デッキの各種占術と併せてある程度色事故は起こしにくいと考えています。本音を言えば赤16は欲しいとは思いますが、タップインをこれ以上増やしたり、平地を減らすのはデッキの動きを歪める恐れがあり、ここら辺が妥協点なように思います。
以上50枚が固定枠で残りはいわゆる自由枠になります。
4《トカートリの儀仗兵》
同じ2マナ域のクロックとして《アダントの先兵》が採用されていることが多いのですが、緑デッキが主体であり地上が止まりやすいこの環境ではライフペイが厳しいと考えています。このデッキは少数のクリーチャーで戦うデッキであるという特性も考えるとすれ違いのダメージレースをすることも多く、その点でもライフペイは噛み合わないです。そう考えると2マナ域としては増えてくると予想されるティムールエレメンタルなどに強く、無謀な怒りにも対応しているタフネス3のこのカードは意外とフィットします。よって自分はこちらを優先して、クロックとして真価を発揮する《アダントの先兵》は対コントロール、対《運命の絆》デッキ用にサイドボードに落としています。《高名な弁護士、トミク》は2マナ2/3飛行バニラとして運用することが多く、色拘束も厳しいため、今回は不採用としています。
2《軍勢の戦親分》
カードパワーが高く、PWデッキに対して優秀な速攻クロックとして使用できるため採用。反面、緑デッキなど地上が膠着するデッキ相手にはあまり強くなく2枚に抑えています。
2《黒き剣のギデオン》
こちらもカードパワーが高くて、対コントロールに強く、貴重なライフゲイン源として2枚採用。除去が限定的なこのデッキにとっては-6能力も貴重な除去として運用できます。
1《正義の模範、オレリア》
4マナ域としては《暴君への敵対者、アジャニ》が採用されていることも多い枠ですが、対コントロールカードとしては《軍勢の戦親分》《黒き剣のギデオン》がすでに採用されているため、対アグロに強いこちらを優先しました。2/5飛行というサイズが盤面の取り合いで非常に信頼できるサイズであり、クロックのすれ違いが起こった際に警戒でブロッカーを残せるのも含めて気に入っています。青いデッキがサイドボード後に入れてくる《紺碧のドレイク》の上からトランプルで打点を稼ぐことがあり、サイドボード後も信頼できる1枚です。
1《防護の光》
《戦いの覚悟》《戦いの覚悟》等、クロックを上げるカードが取られることも多い枠ですが、守るカードが《神々の思し召し》4枚では少ないと感じることも多かったのでこちらを優先。占術1もマナ問題がタイトなこのデッキでは信頼でき、全体除去をとっているデッキの裏もかけるので自分はこの選択に満足しています。

以上メインボードで以下サイドボードです。
2《軍勢の戦親分》
2《暴君への敵対者、アジャニ》
3《アダントの先兵》
上述のように対コントロール、対《運命の絆》デッキ用のカードです。ただし、《暴君への敵対者、アジャニ》《運命の絆》デッキ相手に大した仕事をしないので入れません。

2《啓蒙》
《牢獄領域》《荒野の再生》《実験の狂乱》を目標としてサイドインします。軽いため、《戦慄衆の秘儀術師》で再度打てるのもいいですね。

2《牢獄領域》
2《溶岩コイル》
追加の除去です。《牢獄領域》は4点火力で落としにくいクリーチャーが入ってるデッキ以外のPWデッキに対してもサイドインします。
2《黎明をもたらす者ライラ》
各種ビートダウンデッキや緑デッキに対してサイドインします。サイド後はこのカードをゴールとするゲームプランも多いです。

 

4.サイドボーディング

基本的にサイドボーディングはナマモノであり、相手のサイドイン等も考慮しなくては意味がないですし、私のサイドボーディングが完全なものとは全く思いません。私が初陣戦で実際にやったサイドボーディングの紹介に留めたいと思います。

対ティムールエレメンタル、対緑デッキ
out
2《軍勢の戦親分》
1《防護の光》
1《神々の思し召し》
2《果敢な一撃》
in
2《黎明をもたらす者ライラ》
2《牢獄領域》
2《溶岩コイル》
メインのゲームプランをやや弱めて除去→ライラに繋げるゲームを意識します。
対赤単
out
2《軍勢の戦親分》
1《防護の光》
2《果敢な一撃》
in
2《黎明をもたらす者ライラ》
2《溶岩コイル》
1《啓蒙》
対ティムールエレメンタルとサイドプランは似ていますが、除去が多いため《神々の思し召し》は残します。後手の場合、《黒き剣のギデオン》は減らして《牢獄領域》を入れてもいいかもしれません。
対非赤アグロ(オルゾフバンパイア等)
out
2《軍勢の戦親分》
1《防護の光》
2《トカートリの儀仗兵》
1《神々の思し召し》
in
2《黎明をもたらす者ライラ》
2《牢獄領域》
2《溶岩コイル》
対赤単と似てますが《トカートリの儀仗兵》が1/3バニラとなることが多いので減らします。
対コントロール
out
4《無謀な怒り》
1《正義の模範、オレリア》
4《トカートリの儀仗兵》
in
3《アダントの先兵》
2《軍勢の戦親分》
2《暴君への敵対者、アジャニ》
2《牢獄領域》
厳しいマッチアップですが、出来るだけクリーチャー+1マナ構えでターンを返せるように意識します。
《運命の絆》デッキ
out
2《神々の思し召し》
1《防護の光》
4《トカートリの儀仗兵》
in
3《アダントの先兵》
2《軍勢の戦親分》
2《啓蒙》
対コントロールと似ていますが、盤面干渉が少ないためひたすら盤面のクロックを増やすことを意識します。相手が4マナ時に《荒野の再生》を置かれてもいいように出来るだけ《啓蒙》を構えるようにしましょう。サイド後はクリーチャーが増えるので《無謀な怒り》は残します。
以上が基本的なサイドボーディングです。他のマッチアップや既存のマッチアップでも自分で色々考えながら試してみてください。

 

5.実際の大会録

スイスラウンド
ナヤ恐竜 後○○
ジャンドサルカンの封印破り恐竜 後○×○
ティムールエレメンタル 先×○○
シミックネクサス 先○×○
赤単 後○○
シミックランプ 後○×○
ID
6-0-1で1位抜け
SE
QFシミックランプ 先○○
SFバントランプ 先○×○
Fアゾリウスフライング先×○○
で優勝!
予想通り、緑デッキが多いというのもあり、基本的に有利なマッチアップが続き、1マッチも落とさずに優勝することが出来ました。幸運もありましたが、やはりデッキがメタゲームに合致しており、強力な印象を受けました。

 

6.プレイングtips

《贖いし者、フェザー》のスペル回収は次のエンドステップに誘発するので《果敢な一撃》《無謀な怒り》などでアドバンテージを取りたい時は相手の戦闘後メインフェイズに唱えると相手のターンのエンドステップに回収できる。相手のエンドフェイズに唱えるとこちらのターンのエンドステップ開始時に回収されてしまうため。ただし、戦闘後メインフェイズにこちらがスペルをキャストすると再度相手のソーサリータイミングを許すので相手のマナが残っている時には《神々の思し召し》を持っていてこちらのマナが2マナ残っている時に動くとある程度安全。
《贖いし者、フェザー》をコントロールしている際に《戦慄衆の秘儀術師》の攻撃時誘発で墓地のカードを唱える際、《贖いし者、フェザー》で追放すると自分のエンドステップ開始時にハンドに戻る。これを応用して、自分の《ショック》を自分のクリーチャー対処に唱えると墓地の《ショック》をハンドに戻すことが出来る。
・相手の《時を解す者、テフェリー》を解決すると《神々の思し召し》で-3能力からクリーチャーを守れなくなるのでキャストスタックで守りたいクリーチャーに《神々の思し召し》を唱えてプロテクション青もしくは白をつけるとよい。
《無謀な怒り》を複数回打ちたいときに自分の1体のクリーチャーを対象にし続けてタフネスが足りない際には2枚目以降の《無謀な怒り》がスタックに乗ってるときに《神々の思し召し》を唱えてプロテクション赤をつけるとクリーチャーが死なない。ただし、一度プロテクション赤をつけるともうそれ以上は《無謀な怒り》でそのクリーチャーを対象にとれないことに留意する。

 

7.最後に

以上、雑多な文章になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。皆さんがボロスフェザーで基本セット2020スタンダードを楽しんでくださることを心より祈っております。何か疑問点等ありましたから私、未熟者(@med_witch1105)のツイッターまでご連絡頂けましたら幸いです。可能な限り対応させていただきます。
重ねて、この文章を読んでいただきありがとうございました!